日本人に多い不定愁訴の1つに腰痛があります。
データを見てみると面白いもので男女共に年代が上がるにつれて腰痛の順位がグイグイと上がってきます。
これは歪みによる猫背等の姿勢不良が続く事や、
それに伴う筋肉の低下や硬化によって負担がかかる事が主な原因になってきます。
腰痛は単に腰の筋肉の張りだけが問題でなく、
背中や下肢、骨盤周りの負担が原因の場合がほとんどなので患部そのものではなく周りから緩める必要があります。
セルフケアとしてはストレッチや筋膜ローラーでほぐす事が代表的ですが、頭からも緩める事が出来ます。
腰痛は後頭部から緩める
腰痛の際に有効となるのは頭の後ろの後頭部です。
主に関係するのが後頭骨と後頭筋です。
読んで字の如く、頭の後ろ側にある”骨”と”筋肉”です。
上の画像の右側青い部分が後頭骨、後頭筋は一部となりますが、左の画像の赤茶と黄色です。
後頭筋は帽状腱膜を介して前頭筋と繋がり前頭後頭筋となります。
筋筋膜経線上では後頭筋はスーパーフィシャルバックラインとフロントライン、
ラテラルラインと主要なラインが走っており、
背中や、ふくらはぎやお尻、内ももの筋肉に作用するので全体的な緊張を緩める事が出来ます。
また、後頭骨と頭頂骨と側頭骨の交点のアステリオンと後頭骨と頭頂骨の交点のラムダを結ぶラムダ縫合の詰まりを改善する事で
後頭骨の可動性が改善され、結果的に後頭骨と連動する骨盤の仙骨の可動性も改善されます。
ラムダ縫合は腸の反射点でもあるので便秘などにも効果が期待出来ます。
後頭骨全体を擦るようにマッサージをすることで腰の張りの改善に繋がります。
後頭骨=仙骨、側頭骨=腸骨だとすれば後頭骨と側頭骨の間の後頭乳突縫合は仙腸関節なのでは?と考えたりしています。